【2017年版】オーディオインターフェースの選び方

オーディオインターフェース

こんにちは、子猫のおデコです。

DTMで音楽を作る際に欠かせないオーディオインターフェースですが、多くの種類や機種があり、理系ではない方には聞きなれない言葉が多々でてきます。

オーディオインターフェースは何を基準に買ったらいいのか分かりづらいので下記にまとめました。

オーディオインターフェース

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オーディオインターフェースとは

マイクや楽器をパソコンで録音する際に使う機材で、パソコンとマイクや楽器の間に接続して録音する、または取り込んだ音を再生するのが一般的な使い方です。

声や楽器のアナログ信号をデジタル信号に変換したり、録音時に最適な入力レベルに調整する重要な機材になります。

パソコンにもマイクやヘッドフォン端子あるけどなんでオーディオインターフェイスがいるの?

オーディオインターフェースを使わず録音や再生するデメリットは大きく2つあります。

 

●雑音(ノイズ)が多い

オーディオインターフェースを通さずパソコンだけでも入力端子が合えば出来ない訳ではないものの、パソコンのマイクだとノイズが多く作曲には適していません。

パソコンは声が聞き取れればいいというレベルで設計されているので、高音質にされていません。

曲を流す際も、標準のスピーカーでは迫力が無かったり定位が分かりづらく聞こえる事があります。

 

●録音時の遅れ

ギターや声を録音する際、アナログ信号をデジタル信号に変換するのですが、音に関わるデジタル処理をパソコンがするのか、オーディオインターフェイスがするのかで、遅れやフリーズ、歪みが軽減されます。

トラックを重ねれば重ねる程、容量が増え更にパソコンに負荷がかかる事になればパソコンが勝手に落ちたりする事もあります。

DTMをする際はかなりのストレスになります。

ちなみにオーディオインターフェイスの紹介などでよく出てくる【低レイテンシー】とは、遅れが少ないという事です。

 

オーディオインターフェースを選ぶ時のポイント

音質

DTMをするにおいて音質はもっとも大事な要素になります。

音質を決める最大のポイントはbit数/サンプリングレート=bitレートになります。

オーディオインターフェイスでは24bit/96kHzと書いてある所です。

bitレート

 

サンプリングレート(kHz)

サンプリングレートというのはアナログ信号をデジタルで表す時に、アナログの電圧を1秒間にどのくらい情報を入れるかチェックするの周波数です。

数値が大きい程、アナログ信号の再現性を正しく表現できます。

サンプリング周波数.

 

CD品質は44.1kHzが採用されてますが、録音時のサンプリングレートは編集する上で多少劣化しますので44.1kHzより高いサンプリングレートが良いでしょう。

 

量子化ビット(bit)数

ビット数は大体のオーディオインターフェースでは現在24bitが主流です。

CD品質は16bitでハイレゾ音源が24bitになります。

では、bit数によって何が変わるのか?ということです。

bit数イメージ

ビット数が増えるとダイナミックレンジが拡大し、ダイナミックレンジが増えると音の解像度が上がりいい音になるという事です。

上記のイメージでは8bitは画像がカクカクしていますが、24bitになればなめらかに表現できています。

図ではイメージになりますが、実際に録音したデータが実際より粗く収録できるかしっかりと再現できるかの違いになります。

1bitにつき6dB違うと言われていますので16bitなら96dB、24bitなら144dBのダイナミックレンジに差がでます。

ただ、POPSやロックのようなダイナミックレンジにあまり差のないものでは聞いていても分かりづらいでしょう。

クラシックのような極小さい音から大きい音まで、出ている音源の小さい音量の際に際立って違いがでます。

ただ間違いなくレコーディング時にはビット数が高い方が有効になります。

ダイナミックレンジが広いという事とは、極端に大きな音が入った時も歪みにくい(ピーキングしづらい)ので効率よく作業ができます。

 

出入力数と端子

入出力数

出入力数は何を録音かによって必要な入出力数が変わります。

ボーカルとギターぐらいなら出入力数は2つあれば良いでしょう。

ドラムなど複数のマイクで録音する際は2つでは足りませんのでより多くの入力数が必要になります。

 

端子

入力端子は形状がいくつかあります。

ギターや、ベースなどフォーンプラグを入力するフォーンタイプと、マイクなどで使われるキャノン(XLR)タイプがあります。

2つ入力のオーディオインターフェイスでは両方どちらでも挿せるタイプがあるのが便利です。

入力端子

ファンタム電源

ボーカル録音ではダイナミックマイクかコンデンサーマイクを使います。

コンデンサーマイクの方が感度が高く音域レンジをより広く録音する事ができます。

コンデンサーマイクは電源が必要で、ファンタム電源という仕組みでキャノンケーブルを経由して電源をマイクに送ります。

ファンタム電源付きオーディオインターフェイスでないと、コンデンサーマイクは使えませんのでファンタム電源の有無も確認が必要です。

【+48V】とオーディオインターフェイス自体には書いてあればファンタム電源がついています。

ファンタム電源

Hi-Z入力

ギターやベースを直接オーディオインターフェイスに接続する際は、インピーダンスを合わせなくてはなりません。

インピーダンスとは抵抗値(Ω)の事で、インピーダンスが高い程電圧が高くとれます。

しかしインピーダンスが高ければ多くのノイズを拾いやすくなります。

ハイインピーダンスは効率的だがノイズに弱いので、Hi-Zはギターやベース出力のインピーダンスを下げてオーディオインターフェイスに合わせる役割になります。

Hi-Zはボタンで簡単にオン・オフができます。

Hi-Zが付いていなければギターやベースはノイズがのったり音が細くなったり正しい音で録音できません。

Hi-Zが無い場合は、DIやエフェクターをギター、ベースとオーディオインターフェイスの間に繋げる事でインピーダンスを合わせる事ができます。(エフェクターには機能がついていない種類があります。)

Hi-Z

パソコンとオーディオインターフェイスの接続端子

USB2.0又はUSB3.0

パソコンを日常使う方には一番一般的なのがUSB接続です。

USB接続のオーディオインターフェイスが一番種類豊富です。

USB3.0はまだ、販売数は少ないがUSB2.0の約十倍早く伝達できます。

電力も違いますのでUSB3.0の方がより高音質になる可能性が高いといわれています。

 

FIRE WIRE

MACでは標準で付いているFIRE WIREは、windowsパソコンでは、増設ボード対応せざる負えなくなります。

FIRE WIRE800はUSB2.0より早くUSB3.0より遅いが安定感はUSB3.0よりもあると言われています。

 

Thunderbolt

高速O/IパフォーマンスではThunderboltが一番高速で、より多くの情報をやりとり出来ます。

MAC対応のオーディオインターフェイスでは主流になりつつあります。

USB2.0よりはるかにレイテンシーも低く大きな電力が供給でき安定して動作できます。

 

その他

簡易版DAWソフトが付属

簡易版のDAWソフトウェアが付属しているオーディオインターフェースがあります。

DAWソフトを持っていない方やこれからDTMを始める方は、好みのDAWソフトが付属してあるという理由もいいでしょう。

 

まとめ

オーディオインターフェイスの選び方

選択する要素  項目 内容
サンプリングレート性能192Khz>96Khz>48Khz>44.1Khz
 bit数性能32bit>24bit>16bit>8bit
 入出力数一度に録音できる数 16IN/16OUT>4IN/4OUT>2IN/2OUT
 端子ギター・マイク フォーン端子・キャノン端子 
 ファンタム電源 コンデンサーマイクを使う場合 
 Hi-Z ギターやベースを直接挿す場合 
 パソコンの接続端子転送スピード Thunderbolt>USB3.0>FIRE WIRE800>USB2.0

 

上記の7つの事柄で選ぶと自分に合うオーディオインターフェイスが決めやすくなります。

価格を優先するのか音質を優先するのか、録音は歌やギターだけなのか様々な用途を考え絞りこむことで最適のオーディオインターフェイスを選べます。

より良い音楽LIFEを目指してください。

 

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